今日の気分
藤間詩織
第1話 白内障とわたし
50代で白内障の手術をしました。
眼科はお年寄りばかりで、そんな中、保護メガネをしながら、毎日父に車で送ってもらって、治療を受けるのは、やはり、どこか、年をとったのだなという気持ちと、年老いた父に送ってもらっているという気持ちと、これから、わたしの目はどうなっていくのだろうという気持ちで複雑です。
そんな手術前に書いた作品が媚薬でした。
50代のむなしさをすごく感じていた時間に、50代を謳歌しようとする浩太郎。
稚拙な作品で、みささまに読まれたのか分かりませんが、50代を謳歌する男性を書いてみたかったのです。
五体満足。
本当に大切なことだなと実感いたしております。
今もパソコンがかすんで見えません。
晩年、画家のマティスが目が見えなくなり、油絵から切り絵に変えたようにわたしも将来どうなってしまうのでしょうか。
今、目が見えないなりに音楽をたくさん聴いて、目を塗り絵の本に近づけながら塗り絵をする毎日です。
たまに、こうして、点眼のきっかけでパソコンの文字が見える時、ふと、エッセイを書いてみたくなりました。
もうそろそろ目が疲れるといけないので、今日の気持ちはこの辺で。
毎日、おかれた立場に感謝しながら過ごしていこうと思います。
読んでくださりありがとうございました。
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