第3話
「直哉、おはよう」
「あぁ」
入ってきたのは、近江秀治。緑峰学園生徒会の書記だ。
自分と同じように眼鏡をかけ制服をきっちり着ているが、俺と違ってこいつは見た目通り真面目なやつだった。
でも、四角四面な奴でもない。
他のメンバーもそうだが俺がところどころ息抜きをする事を黙認してくれているし、さりげなくフォローしてくれる。
「もうすぐGWか」
「合宿で、外泊願いの処理が一気にくるだろうな」
この学園は約半数の生徒が寮生活をしており、夜間や泊り込みの外出には原則的に届けを出して許可を得る必要がある。
目的は寮生がどこにいるかという管理なので、その届出はほとんど受理されるが必ず学年担任以上の教師か寮長あるいは生徒会役員に提出し、生徒会長と理事長の判をもらう必要がある。
「熱心だねぇ。わざわざGWに合宿か。文化部は遊び半分だろうけど、運動部は大変だな。」
「まぁ、仲良くなれるしな。あとスポーツ大会もか。」
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