生徒会長の優雅なる1日
第2話
朝。シャワーを浴び、髪を整え制服を着て、マンションを出る。
制服のワイシャツにもネクタイにもシワひとつなく、どこから見ても優等生だ。
「あっ、藤堂会長!おはようございます♪」
「おはよう」
「おはようございまぁす!」
「うん、おはよ」
始業時間の30分前。まだ人影がまばらな校舎内で、それでも何人かの生徒にあいさつをされて爽やかな笑顔で答える。
生徒会室。ここは彼が素を出せる、自由になれる部屋だった。
生徒会室の窓からはグラウンドの様子がよく見える。
空気を入れ替えるために窓を開けると、グラウンドや体育館で朝連をする運動部の奴らの声や音が聞こえてくる。
「朝から元気だな…」
彼は決して運動神経が悪いわけではないが、大声を出し体を動かして汗をかくような暑苦しい趣味はない。
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