私は人である
ZHOUたろう
人
私は人である
それ以上でも以下でもない
腹は減り 2時にまぶたは落ち 性には幾度となく悩まされた
動物的欲求は私を人たらしめ 難なく社会とも適合させた
しかし私は人だった
現代文明は人の動物的欲求を実に様々な方法で解決する
例に漏れず私も 日々アップデートされていく文明を追いかけ 適合を加速させた
―それは虚栄心だったか 帰属本能だったか いずれにせよ動物的だが―
所持するモノの豊富さにこそ 人としての価値を見出していた
そこで私は人となる
空しい競争から離れる為 動物的欲求を凌駕する私の欲求を探した
それができるのが人ではなかったか
そして見つけた
ゆえに私は人である
私は人である ZHOUたろう @zhoutaro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
嘘日記/河狩優
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
共依存という名の甘い毒/ぬーん
★6 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます