戦慄悪寒 ~ ある主婦の死まで(短編)
小原ききょう
第1話 マンションのドア
「戦慄悪寒」
◆マンションのドア
日常生活を送っていると、不思議な体験をすることがあります。
そして、不思議な体験は必ずと言っていいほど、「恐怖」に繋がるものです。
私はマンションに夫婦二人で住んでいます。
玄関から入って廊下があり、その左右に夫婦の寝室と夫の書斎があります。
それぞれのドアは大きく、寝室のドア、もしくは書斎のドアが廊下側に開いていると、玄関の様子が見えなくなります。
ですから、部屋のドアは閉めておくか、完全に開けてしまって、壁にピタッと付けておいた方が、安心します。玄関の様子が見えないのは不安になるものです。
もちろん、マンションはオートロックだし、玄関のドアも外の光が差す不透明のガラスが張られています。それで安心なのですが、心配性の私は、玄関の不透明のガラスに何かの影が映るだけでも怖くなるのです。その影はマンションの住人が素通り、もしくは立ち止まったりしているだけのことなのかもしれませんが、薄っすらと何かが見えるだけでも不安になります。
ですが、世の中には・・
薄っすらどころか、何も見えない物の方が怖い時があります。
そんな私の体験話をしていきたいと思います。
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