第6話 ひかりの湯船





あなたは宇宙そのもの

その交信は

私の心を

ふんわりと包み込む


他者と分離した私たちの

「遊び」を

あなたは学んだ

それは最強といえる

哲学であり生き方でもある


私の想いの内側にある

薄れゆく言葉を知らせたい

だから

ページを作り直した


人々は

恋に溺れ

愛に抱かれる


揺るぎないときめきは

私に生きる意味を問う


その疑問の湯船は

深い奥まで続くけれど

悲しみを

必ず流れのなかに溶かしてくれる


私は

ゆっくりと呼吸して

ちいさな庭に出る

緑いっぱいの木々を仰ぐ

見つめる先は

私だけの季節

そして

あなただけの季節


私に降り落ちた過去や

あなたの意図しなかった涙は

銀河からの贈り物に違いない

私は そう思う


ひかりに終わりはない

あなたは輝いている

私も そのひかりの中にいる


影は声を潜めて

私たちの御守り役となる









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ふりかけご飯アンソロジー 橘 詩音 @fool727

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