第9話

「おー!俊!」

智洋が大きな声で言う。

「俊、よかったな、目も治ってんじゃん」


「和哉くんも。智洋くんも

病院に宿題とかもってきてくれて

ありがとう」


女子が、言う

「あの、3人って仲良かったっけ?」


「意外だけどーなんか三人とも

イケメンじゃね?」


と。笑い声が、聞こえてきた。


「和哉くん、今日7時くらいに家、

いってもいいかな」


いきなりの俊の誘いに

動揺を隠せなかった。


「たぶんその頃には晩飯も、

食い終わってるから大丈夫だよ」


「ありがとう、和哉くんは僕の中で

ヒーローみたいな存在なんだ

ほんとに感謝してるんだ」


智洋がにやにやしていた。


「いい加減にしろ、そのニヤけ具合」

ぱしんと教科書で叩いた。

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