継続は力なり

せめて誤字は少なめでお願い

「駄目だーーー！！この原稿、ほんのりと、ただ確かに日本語が狂ってる。原型を残しつつ、別の、意味の通る文章に変えないと……」

常にではないが、仕事で定期的に物語や作文の作品集を作っている。

それらの作者はみんなアマチュアか、作文の方関しては全くの素人か夏休みの宿題で書かされたであろう学生の作品が多い。

そこそこの数の作品を1つにまとめているため、比較的ちゃんとした文章を書く人も当然いる。いるんだが、結構、その、日本語が狂っている人もそれなりにいる……。

「ここの、『が』を『は』にして、ここをこっちに移動して、これはこっちに言い換えて、これは……多分誤字だな。これに直してと……」

投稿された作品たちの原型は壊しちゃいけない。かといって破茶滅茶な文章のまま印刷するわけにもいかない。そんな感じだ。

「なんか、他人がせっかく書いたものにケチをつけてる気分だな……」

0を1にするのと、出来てるものを多少いじって整えるのとでは労力の差というか、なんというか……

「……ケチをつけるばっかりじゃ、フェアじゃないよなぁ……」

そんなこんなで、もそもそと物語だったり、何かしらの文章を書き始めた。

完全に自己満足。今はまだ、それでいい。

多分こういうのは結局のところ数をこなすのが一番手っ取り早くて近道だから……。