｢あのガキ…どこの人間だよ｣

そーいえばあたし、弘毅がどこに住んでるかも知らない。

｢愛波、俺の居ねえとこであんま勝手なことすんじゃねえ｣

隼人さんのこと初めて怒らせちゃったし…。

酒が入っているせいか、らしくもなく弱気になり

じわりと涙が滲んだ。

｢お前泣いてんの？｣

目の前に停まった隼人さんの後輩の人の車の後部座席に座らされた。

｢…泣いて、ないです。でも隼人さんのことイラつかせちゃって…すみません｣

拳を握ったら長さ出しをしてあるスカルプがぎゅと食い込んだ。

｢はぁ…。ユウキ、俺の家まで送って｣

｢うぃす｣

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