私は友人と車でショッピングモールに行きました。

それも平日のことだったので、人も多くなく夜になるまで落ち着いた休日を過ごしました。

夕御飯を済ませ、車を停めた立体駐車場へ行き、帰る準備をしていました。車は3階に停めてあったので、ぐるりぐるりとスロープを下がっている時の出来事です。いつものように談笑していると、スロープの急な坂道の場所、といっても駐車場の階ではない場所に男の子が立っているのです。

無地のTシャツを着た半ズボンの男の子。運転席側にいたので私はびっくりしました。

驚きましたが、そのままスロープを降りて行きました。怖かったね、などと交わしながら家路に向かうとき、やはり気になったのか友人が「今の誰だったんだろう」なんて言うんです。すると間髪も入れずに

後部座席の方から「いるよ」と男の子の声が聞こえたんです。

急ブレーキを踏み込み、危うく事故になりかけましたが別状はなく、車通りも少なかったので安心しました。

ただ、ただ、今もこの車に

あの男の子がいるのかと思うとゾッとします。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい