イェルガー視点

第18話

アレストはイェルガーの顔を見てぎょっとしていた。


「イェルガー、君ってやつは浮気でもしたのかい?」


友人の第一声に不機嫌になる。


「そんなわけ無いだろう。思いっきり拒否されたんだ。男としてへこむだろ」

「うん。君を殴れるとは奥方はかなり強いな。戦闘経験でもあるのかい?」

「ただの令嬢のはずだ。良い右ストレートだった。いや、話をそらさず聞いてくれ」


アレストが話をそらそうとするので戻す。



「急に迫りすぎたのかもしれない」

「まぁ、修道院に逃げ込まれないように気を付ける事だね」

「最悪の結末だな。そこまでは嫌われていないと思いたい……」

「君はいろいろ女性に好き勝手にされてきたから、自分もそうしても良いと思っているフシがあるからね」

「俺はどうすれば……」


項垂れるイェルガー。


「じゃぁ、こういうのはどうかな――」


アレストはあるアドバイスをした。

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