インターホン

天川裕司

インターホン

タイトル:インターホン


夜中に突然、インターホンが鳴った。

「は?今頃誰だろ?」


ボタンを押し、誰が居るのか部屋の中から覗く。

「………?」

見たところ、誰も居ない。

無視してまたリビングでテレビを見る。


しているとまたピンポーン♪とインターホンが。

「はあ?チッ、んだよ一体!」

同じようにしてみるがやはり誰も居ない。


「あのー誰ですかあ?」

とりあえず大きめの声で言ってみた。

まぁ予想通りに無反応。


「…てか誰かのイタズラか?」

としたら結構な迷惑だ。

この後も続くかも知れん。


そう思った俺は何とか手を打とうと考えた。

とりあえず次鳴ったら、間髪入れずに出てやって

もしそこに誰か居れば怒鳴りつけてやろうとした。


ピンポーン♪

「来やがったなこのボケ!」

もうインターホンのボタンなど押さず、

そのまま玄関まで行き、つっかけも履かずに

ドアを開け、外に出てやった。


ガチャン!ドアを開け、前の通路に立つ俺。

誰も居ない。ちょっとおかしい。


俺の部屋は通路の真ん中あたり。

もし誰かがインターホンを押してたなら、

逃げるにせよその背中とか、

足先なんか見えていておかしくない。

それに気配でも分かるはずだ。


なのに今体感している通り、

ドアを出た瞬間、

そこに人が居たと言う気配が全く感じられない。

その場に立ち尽くして居る時、

ちょっと恐怖が芽生えてきた。


そして本当の恐怖はその直後に起きた。

「はぁい、誰ですかぁ?♪」

バッと思いきり後ろを振り返る。

インターホンを見た。

部屋の中から女の声が聞こえたんだ。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=3CPHUjXtUdM

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インターホン 天川裕司 @tenkawayuji

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