2度目のチャイム

天川裕司

2度目のチャイム

タイトル:2度目のチャイム


その日は心底、眠たかった。

ずーっと残業続きで、

何があってもその日はずっと寝続けてやろう

と決めた私。


電話が鳴っても全部無視。

しなきゃならない事を思い出してもオール無視。

仕事終わりの夕方に行く

日課のウォーキングも今日はやめ。


宅トレも今日はせず、

ご飯も晩ご飯だけ食べようと決めていた。

それまでは日頃の疲れを全部取るために、

ず〜〜っと寝てやろうと思ってたのだ。


何にも心配せず、

全部無視して寝るのは本当に心地が良い。

そんな時、前に通販で注文していた荷物が届いた。

ピンポーン♪ピンポーン♪

「……すいませんーん、宅配便でーす」


「そっかぁ今日その日だったんだ…」

ちょうどその時ウトウトし始めてたので、

このせっかく来てくれた睡魔を逃すのは絶対嫌だと

それも無視して寝ることに。

まぁいわゆる居留守だ。


ガタ、ガタンとバイクに何かしまう音がして、

ブゥンと走り去った。


それから数十分寝た頃か。

ピンポーン♪ピンポーン♪

またインターホンが鳴っていた。

「…うー、まぁた来たのかなぁ…」

さっきの通販の人が他の宅配を終えて

最後についでに寄ってくれたのかななんて思いつつ、

やっぱり寝ることに。


私はこう見えて結構寝付きが悪い。

だから中途覚醒してしまったが、

なにぶん疲れているので

今日はちゃんと眠れそうな日であり、

これを逃すのは勿体ないとやはり寝た。


私の寝る時の癖はちょこちょこと

何度か目が覚めてから、

最後にぐうっと糸が引くように深い眠りにつく。

そして次に目覚めたら朝なんだ。


でも次にうっすら目が開いた時、

目の前に見知らぬ男が立って居た。

























解説〜

インターホンを鳴らしたのは

不在かどうかを確かめるため。

入って来たのは泥棒。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=9teQKrvArQ4

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2度目のチャイム 天川裕司 @tenkawayuji

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