正しい答えは、何?バスのあのなぞなぞは、おかしいんじゃないか。スクールバス編

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 あのなぞなぞは、✕✕✕✕だから古い。でも…。幼稚園レベルのがきんちょでは、1つ、大問題があるっていう。

 なぞなぞ系で、こういう問題がある。

「バスに乗っていた 1人の男が、死んだ。すると、他の乗客も全員死んだ。なぜ?」

 その答えが、これだ!

「はじめに死んだ 1人の男は、バスの運転手だったから」

 ほう。

 はじめは、納得。

 でも…。

「この答え、変じゃね?」

 何かが、しっくりとこない。

「バスの運転手が死ぬと、本当に、乗客が全員死んでしまうのか?」

「意外に、何とかなるんじゃないか?」

「あきらめたら、試合終了ですよ!」

「あんた、バカぁ?」

 うーん。

 何とかなりそうでは?

 運転手の様子がおかしいことに気付いただれかが、運転手からバスのハンドルをうばい、代わりに運転することもできるからだ。

 え、何だって?

「その乗客が、バスを運転する免許を持っていなかったのなら、どうするのか?」

 今度は、そうきたか。

 でも、そういう大ピンチに免許とか関係ないんじゃないのか?

 助かろうと思えば、何だってできるさ。

 え?

 今度は、何だって?

「そのバスって、何のバス?」

「幼稚園のスクールバスだったなら、助からないんじゃないか?」

「そうだぞ」

「運転手以外の皆ががきんちょだった場合は、どうする」

「運転できるのか?」

「さすがに、助からないな」

 なるほどね。

 次々に、心配する声が聞こえてきたぞ。

「スクールバスか…」

「それなら、ますます不安なだけ」

「残された幼稚園児だけじゃあ、絶望だろう」

 しかーし!

 その反論の反論も、出てきたようですよ?

「やっぱり、何とかなるさ」

「そうだな。幼稚園児が乗客で、大人の運転手が倒れてしまったケースでも」

「何とかなるさ!」

 そうまで言える理由が、今どきで良い。

「俺も、何とかなると思う。今どきは、キッズパーク系の、子どもが社会を体験する場所ができたからな」

 そうか。

 今どきは、子どもがバスを運転する機会も増えている。

 電車を運転してしまう子もいるから、スクールバスを運転できる子がいても、不思議じゃない…のか?

「たしかに、何とかなりそうか」

「あのなぞなぞは、古い」

「けど…。やっぱり、ダメだ」

「?」

「幼稚園レベルのがきんちょでは、1つ、大問題がある」

「?」

「俺、わかったんだよ」

「?」

「あいつらでは…」

「?」

「アクセルやブレーキに、足が届かない」

 

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