第二・五章 閑話 話が2か月ほど飛びますその間 星!高評価!♡すぐにいますぐつけて!
閑話 姉の正体を俺はまだ知らない
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お姉ちゃん帰宅。
今日学校から帰るとお姉ちゃんが帰ってきていた。確か大学が今日もあったはずであるが何で家にいるのだろうか。
「お姉ちゃん、なんでいるの?」
「私声がでなくなっちゃって。一週間くらい学校も休むことにしたのよ」
「大学はどうしてるんだよ」
「少しくらい休んだって大丈夫だって。私理系じゃないから」
お姉ちゃんである丸山琥音(まるやまこと)
は4つ上の大学生である。最近全然かえって来なかったのにどうしているのだろうか。
暇ならそこのソファーからどいてよ。
「いやだよ、私疲れてるんだから」
「そんな疲れるようなこと何もしてないだろ」
俺の姉は体の大きさは小さいくせに態度はでかい。歌だけはうまいがそんお姉ちゃんの声ががっさがさだからなんかどうせカラオケで歌いすぎたのだろう。
俺は家でも紫乃と話さなくてはいけないのに。
さてこの姉をどうやって動かそうか考えていると、母さんが口を出してきた。
「お姉ちゃんは疲れてるんだから、そっとしてあげなさい。今日は琥音(こと)の好きなサラダ巻きよ」
「やったあ、サラダ巻き大好き。たくさん作ってね」
どうせ大した量を食えないですぐにごちそうさまをするのだから、たくさんとか言わなくてもいいのではないか。どうせ見た目どうりにすぐにお腹がいっぱいになるのだから。
仕方がないので俺がスマホで紫乃に姉が帰ってきてしまっていると愚痴を送ろうとスマホの画面を開くと琥音(こと)が俺のスマホの画面を覗いてきた。
「ホーム画面紫乃にしてるんだー。なんで?」
「別にいいだろ、誰だって。紫乃が面白い恰好してたからだよ」
「お姉ちゃん知ってるよ。紫乃と今付き合ってるんだってぇええええええ」
声はがすがすだがとんでもないことを言ってきたこうやっていじられるから俺はお姉ちゃんに詳細も付き合ったことを言っていなかったのだ。そもそもずっと家にいないでなぜ知っているのか。
「なんで知ってるんだよ。お姉ちゃんにはまだ何も伝えていないはずだよ」
「私のことなめるなよ、金彦のことなら私なんでもお見通しだからな」
「別にいいだろ。紫乃だし。お姉ちゃんも良く知っているでしょ」
「私は金彦ほどはしらないなぁー。私も男の幼馴染が欲しかった」
めちゃくちゃむかつくやつである。本当に大昔は三人で遊んだこともあったのに。最近の彼女である紫乃の写真を見せる。二人きりの写真もあるが最近は美術部員で撮った写真も多い。
「ずいぶん派手に遊んでるんだね。特にこの紫乃ちゃんに負けないくらい美人な姉妹は誰?」
「部長だよ。心愛先輩と水愛先輩。この部活の中で紫乃と同じくらい絵がうまいんだよ」
こんなに美人なのに一番絵がうまいのか。うわー天は一人にすべてを与えた。みたいな顔をしている。
「そんでもってこの地雷服を着ている子は誰?あと何で紫乃ちゃんはメイド服着ているの?」
水愛先輩はその地雷服を汚れてもいい服として使ってるんだよ。エプロンとかジャージみたいな服として。紫乃も真似して似たような服を着てるんだ、最近カワイイ服を来て絵を描くのが流行ってて他の部員も毎回わざわざ着替えて描いているよ。
「珍しい文化もあるもんだね、最近の高校生はこんなカワイイ服着て描いてるのか。私も高校に行ってロリータファッションでもしようかな」
「あくまでも油絵とかで汚れないために来てるから。ロリータファッションみたいな服は絵を描くのに邪魔でしょ。」
「それもそうか、まず私もう高校生じゃないし」
納得してくれたか、俺たち美術部は突然着替え始めたとんでもない部活でないのである。
「それで、紫乃と付き合ってるらしいけど何してるの?どこまでした?」
しつこい、さっきの写真を見てるだけでまだ満足していなかったのか、もういいだろう。第一紫乃と俺の関係はもともとの生活からそんなに変わっていないのである。付き合ってる前も後も昔に戻ったみたいで、そんなに急激に生活が変わらなかった。
時々デートだとお言って遊びに行く程度である。そこで紫乃と遊ぶのが定番である。最後にそっと抱きしめてキスして終わるのが最近の定番だ。
おうちデートの時は『鏑木ミルク』のファンアートを描いたりしてるのだ。紫乃は『ミルク』の配信をみていることも、未だに『ミルク』が好きなことも許してくれて、なんなら認知がもらえるように協力してくれる、とんでもない彼女である。
「紫乃とはたまにデートに行ったりして最後にキスして毎回家に帰ってるよ。あと紫乃の家に行ったときには前にお姉ちゃんがすすめてきた『鏑木ミルク』の配信を紫乃と一緒に見たりして過ごしてる。ファンアートも描いてるし、本当にたまにだけどいいねされたりしてるし」
「へっへへ。お姉ちゃん嬉しいなぁー。そんなに好きなのか。それを紫乃と一緒にやってるのはなんか納得いかないけど。私には彼氏ができたことないのに」
「なんでお姉ちゃんが嬉しいんだよ。早く彼氏作ればいいのに」
「理想の王子様がいつか現れるかもしれないでしょ、私も『ミルク』ちゃん好きだよ」
まあ勧めてくるくらいだから好きなのだろう。その割にはどうしてそんなに少しパニックになっているのか。そんなに彼氏ができないことがショックなのか。
俺にすら紫乃ができたからちょっとナイーブになっているのかもしれない。かわいそうなのでほおっておくことにしよう。
「私の部屋って覗いてないよね?」
「中に入ったら怒るだろ」
なら私の部屋に来て。きっとびっくりするから。なんだか得意げなお姉ちゃんについていく。ここ最近全く入っていなかった部屋である。仕方がないのでついていく。
ようやくソファーから立ち上がってくれた。俺帰ってきたばっかりなんですが、いい加減い制服から着替えたい。だらだらしたい。おねえちゃんの部屋の前まで来てしまった。
「いくよ、3・2.1ウェルカーム。」
部屋のドアを開けるとそこにはたくさんの『鏑木ミルク』グッズがおいてあった。青波の家で見たやつと同じようなグッズがたくさんある。しかもかなり古いグッズもある。ほんとにデビュー初期の時に出たグッツから最近のグッズまでよりどりみどりだ。
「お姉ちゃん、すごいね。よくこんなにあるめてるね」
「すごいでしょ、私も『ミルク』のことが好きなんだ。あの色紙見てよ。サインあるでしょ。私が描いたんだよ」
「自分で書いてどうすんだよ、なんの意味もないだろ」
「そ、そうだね…誰にも言っちゃだめだよこのことは。」
「恥ずかして言われなくても誰にも言えないよ。サインの偽造して、さも自分に特別に描いてもらったみたいに自慢を姉がしてますなんて」
まあ、思っていたよりも好きなことは伝わってきた。これは第二のガチ勢の存在を確認したことになるだろう。
結局おねえちゃんは一週間後に本当に東京の大学に帰ってしまった。声も治っていたし、毎日話かけられるので本当に困った。しかも『鏑木ミルク』は少しの間お休みで今週はライブ配信がなかったので終わりである。紫乃の家に避難することも多かったがいつもより仲良くなれたのだから結果オーライだろう。
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