彼女からの絶交宣言
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怒涛の6連投4回目 2時間ごとに更新します
朝起きると、紫乃からチャットが来ていた。
「昨日、青波から連絡があったわ。下着の写真送ってって要求したらしいじゃない。私と青波どっちが大事なの?私たち付き合ってるわよね」
「もちろん、紫乃の方が大事だよ」
これで全然反応が返ってこない。ちょっと本当にまずいかもしれない。俺は性欲に負けている。これは性欲なんかではない、なんかもっとピュアな欲望である、一緒か。
今日も登校しようとすると、珍しく紫乃がいた。なんとか、直接会って言い訳をしようと試みる。今日も天気は悪かったいい加減晴れてほしい。朝から雨まで降りそうである。
一応傘を持っていく、ぎりぎり駅に着くまで降らなかったが、今にも振り出しそうな天気である。
「おはよう、紫乃」
なんだか紫乃に無視されている。紫乃の近くによるとそっと離れてしまった。イヤホンまでして俺から距離を取っている。完全に怒らせてしまったようだ。
困っていると電車が来てしまった。
乗ると今度は紫乃から話しかけてきてくれた、良かった。
「私はしばらく、あんたと話さないわ。しばらく反省しなさい」
死刑宣告であった。俺には弁解の機会は残されていない。付き合って一週間ももしかしたら持たないかもしてない。
人生最大の危機である。もはや俺には完璧な絵を描いてどうにか足を引っ張らない程度にはすごい絵を完成させるしかない。俺が青波にも黒田、炭彦にしたこともすべては絵によって引き起こされたものだと。
俺は打たづよい男だと思っていたが、何にも、手がつかない。いつもなら朝の一時限目は数学であるが簡単に素早く解いて絵を描いているが今日は授業内容が一つも頭の中に入らない。
全然解けないで今日は運の悪いことに指されてしまった。解けないので非常につらい。結局先生に解き方を聞いて一番最後に答えを発表することになってしまった。
なんににもいいことがないまま2時間目になった。
今日はそういえば調理実習である。まじか、エプロンとか全然持ってきてないんだが。
どうやら、クラスメイトは今日の調理実習楽しみだったらしい。今日カヌレ作るんだっけ。
忘れたので仕方がなく、誰かに貸してもらうことにした。
「紫乃本当に悪い。俺エプロン持ってき忘れたんだ。なにかエプロンの予備とか持ってないか?」
俺は拝み倒す。完全に最近忙しくて聞き逃していたが、エプロンがないと見学になっていしまう。どうかこれだけは避けたい。他のクラスメイトはとても楽しみしているのか忘れ物をしている人は全然いなかった。
「私だって別にないわよ。エプロン一個しか持ってきてないわ。…そうね。私いいものもってるわ。今日の部活用に持ってきたの。金彦が良ければだけどこれ着る?ある意味罰よこれが私からの」
何を渡されるのか、エプロン以外でもなんでも今日の調理実習に参加できるんなら何でもいいが、どきどきしながら待ってると、ずいぶんでっかい袋が出てきた。
メイド服を渡された。
「何でメイド服なんて持ってるんだよ。」
「あんた先輩が地雷服来て絵を描いてることを知ってるわよね、私も真似してみようと思ったの、しかもこれまだ私着てないから清潔よ」
「メイド服来て絵を描くつもりだったのか?」
「何よ、悪いわけ?意外と油絵汚れるのよ、制服汚すわけにいかないじゃない」
俺は背に腹は代えられない。こうなったらメイド服を着るしかない。紫乃用の大きさなのでだいぶ小さい。他のクラスメイトは先に家庭科室に言っていしまったので俺はパンツとシャツだけになってメイド服を着る。だいぶクラシカルなメイド服である。
確かに、メイドの本来の役割は仕事をするためであり、萌え萌えキュンと言うわけではない。袖もまくれば描きやすいか。俺は先生の目が怖いのであらかじめ、
まるで当然かのようにいるために急いで着替えて家庭科室の椅子に座った。
「本日はみなさん、カヌレを作ります、準備はできていますね」
家庭科の先生が入ってきた。俺にとって緊張の瞬間である。明らかに一人だけ浮いているが、カヌレづくりが楽しみなのだろうか、誰もいじってこない。
「金彦君、ちょっと立ち上がりなさい」
やばい、刺されてしまった、万事きゅうすか。
「金彦君、私はエプロンを持ってくるように言ったはずですが、何でメイド服を着てるんですか?」
「すみません、エプロン忘れてしまって、代わりにまだ使っていない
清潔なメイド服を着ることにしました。」
「そのカチューシャみたいのはずして三角巾をつけなさい。私の貸してあげます」
「そもそも前もって言ってくれたら、私が持ってきた予備の物を貸し出しましたよ」
「まあ、面白いので認めましょう、周りに気を付けて調理してくださいね」
どうやら、俺は参加することを認められたらしい。助かった。メイド服の効果、紫乃様様である。
クラスメイトも全力で爆笑している。
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