萌え、萌え、キュン

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怒涛の6連投6回目 二時間ごとに投稿します


俺は紅茶を全員にそそぐ、机の上に高い位置からこぼれない様に真剣に注ぐ。どこもすることがなくておしゃべりタイムである。本当は調理実習の感想とか書く時間なのだが俺のことを注視している。めちゃめちゃ恥ずかしい。


 次に俺は自分の班に行った。


「お紅茶はいかがしますか、ご主人さま、お嬢様?きゃぴっ!」

「金彦、お前やりすぎやわ。そんな筋肉むきむきのメイドがどこにおんねん」

「それが、面白いんでしょ、ある意味本物のメイドよりレアだよ」

「ほら私たちにもやってよ、さっき言ったけど愛情注いでよ」


 俺が萌え萌えキュンやっても見た目が良くないだけである。面白いが、そんなに一発ネタになってしまう。どうしようか。


「お嬢様方、一緒にお紅茶に愛情を注ぎましょう。」

「いいよ金彦君、ちゃんと手をハートにしてね」

「わかりました、お嬢さまがた」


 俺は紅茶を注いで時下さんと浜家さんと萌え萌えキュンをすることにした。


「一緒にいきますよ、お嬢様がた。せーの。」

「萌え、萌え、キュン」

「はっはっは。金彦、お前めっちゃおもろいわ、ほらみんな見てるで」


 振り返ると俺たちのことをみんな見ていた。めちゃめちゃ見られている。お嬢様がたは顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。俺と橙士郎以外に見られると思っていなかったのだだろう。


 恥ずかしいので俺は急いで他の班に行った。残るは紫乃と青波の班だけである。さすがに飽きたのか、俺への興味はあんまりなくなったようだ。先生も他の班のカヌレの出来を確かめている。


「紫乃、青波、やりたいか?萌え萌えきゅん」

「俺みたいよ、やろぜ金彦。きっと楽しいよ。有馬さん黒川さん」

 どうやら同じ班の二人は乗り気である。確かに俺も紫乃の萌え萌えキュンが見たい。


「私はやんないわ、それに紅茶の味なんてかわんないわよ」


 それは全く持ってそうなんだが、違うんだよ。やるだけで気持ちが変わるんだよ。ただどうしても乗り気ではないようなのでしぶしぶ入れた。

 青波も紫乃がやんないのならいいやと、結局俺だけでやったが。二人の男子の視線は冷たかった。


 ごめんよ、気持ちはわかるぞ。俺が説得するしかないもんな。


「あんた、さっきフレンチカンカンとか言ってなかったかしら。確かに私見たけど、あんたの描いてる絵にぴったりかもしれないわ」

「え、紫乃、みんな見てるの?その「かえってk」私見てないけど」

「その前に久しぶりのメンバーの復帰があってみんな見てるのよ。多分みんなでもないけど見てる人は見てるわ」


「そうなんだ、紫乃。見てみるよ」

「金彦、それ返しなさいね。普通に必要だから」


 俺はもうこれを着ている意味がないので教室のはじによって脱いで制服を着た。紫乃にメイド服を手渡す。


「ここで渡されても邪魔よ、教室にもどってから渡して頂戴」

「それもそうだな」


 ここで小声で俺にだけ聞こえる声量で俺に話かけてきた。


「金彦、美術室でやってあげるわ、まっていなさい」


 どうやら、教室でやるのが恥ずかしかったらしい。美術室なら知り合いしかしないからいいのか。確かに着る予定だったし。この教室で俺だけが紫乃の萌え萌えキュンが見れるとなるととても興奮する。


 落ち着いたので俺は席に戻ってゆっくりとフレンチカンカとやらを見てみる。

 動画を見てみたが、えっちと言うか芸術的な光景である。


 面白いも爆笑の方の面白いではなくて興味深いとか。ダビデ像を見てるかのような感じである。ちんこが見えているがえっちと思わないみたいな。まあ海外なのもあるが。


 感動的なほど、『花宮すず』がパンツを見せる理由になっている。えっちだし、芸術的だし。何よりスカートをめくりあげても違和感がない。


 ありがとうフランス。俺は動画を見る事しかできないがこんな良い伝統を残してくれてありがとう。日本の歌舞伎とか相撲とかの位置であろうか。

 天国と地獄の音楽に合わせてスカートをめくってパンツをお姉さんたちが見せている。力士も回し一丁でほぼ裸でバチバチに戦っているから、海外では珍しい文化だろう。


 スカートめくりまくっているが、きっとフランス人は当たり前だろう、キャバレーの文化を調べて俺は『花宮すず』の背景を描くことに決めた。


「金彦、なんや脱いだのかいな。食べや、このカヌレうまいで」

「ありがとう、食べるよ」

 俺は自分たちで作ったカヌレを食べた。めちゃめちゃおいしい。俺はいつかフランスで本場のカヌレをいつか食べようと決めた。


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