『短歌の秋』投稿作品[光]

りつか

隠れん坊どこにいるのか箒星眠い目凝らす東雲のそら

かくれんぼう どこにいるのか 箒星ほうきぼし ねむ目凝めこらす 東雲しののめのそら




 * *


 紫金山ツーチンシャン・アトラス彗星という彗星が現在見頃を迎えています。

 九月末から十月頭頃までは夜明け前の東の空に、十月半ばから月末にかけては宵の口の西の空に見えるそうです。


 滅多にない天文イベントとくれば早起きしないわけにいきません。

 日の出一時間前に目覚ましをかけ、わくわくと窓を開けました。

 夜明け前の空はすっきりと晴れており、一足早く冬の星座が煌めいてました。


 彗星が現れるのは東の低空。

 ほうきでさっと掃いたような白い尾がどこかに見えはしないか?

 目を凝らして探しましたがそれらしい影は全くありません。

 そうこうするうちに空は白み、下からじわりと朱が滲み始めて、気づけば星も溶けていました。


 やっぱり肉眼だと無理なのかなーと思いつつ。

 彗星は見られなかったけど夜明けの空はとてもとても美しかった!

 今日も一日頑張ろうと元気を貰えた朝でした。






 そこから普段の起床時刻まで寝直したのは秘密です。

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