第41話十二単

躑躅が崎館。


「馬場ちゃん!」

「夏希殿!無事だと信じておりましたぞ!」

「心配かけて、ごめんね。」

「謝るなら、昌景に。こいつったら。」

「馬場!」

「こりゃ失礼。」

「夏希!お館様のところ行くぞ!」

「うん!」


信玄の屋敷。


「夏希殿、大丈夫かな?」

「はい。大丈夫です!信長のおかげで、、、。」

「あやつ、夏希殿を助けたのか、、、。」

「はい。」

(まずかったかな。)

「京は、どうだったかね?」

「荒れてましたね。」

「早う、戦乱の世を終わらせ、朝廷の威厳を取り戻さねば。」

「そうですね。」

「明日、軍議を開く。」

「分かりました。」

「後、みはたたてなしは、僧侶の手によって、供養してもらった。」

「そうですか、、、。」


夏希と昌景は、信玄の屋敷を後にした。


「夏希。」

「何?」

「十二単。」

「そうだった!着てみたい!」

「今、侍女を呼ぶ。」


夏希は侍女によって、十二単を着た。


「ねぇ。昌景どう?」

「似合ってるよ。」

「やけに、素直な。」

「綺麗だ。」

「てっ照れる。」

(昌景が優しい、、、。)

「祝言上げる時は、その十二単で。」

「昌景と私?」

「うん。」

「昌景、変わった。」

「変わらなきゃ、信長にお前を取られる。」

「私は、昌景だけだよ。」

「それでもだ。」


翌日。

「夏希。軍議だ。」

「はい。昌景。」

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