第2話戦国ゲームの中へ
「夏希!毎日、毎日、学校から帰って来たら、ゲームばっかしてないで、ちょっとは勉強しなさい!もうすぐテストでしょ!」
「はあい。お母さん。」
夏希は、器用にもゲームをしながら、日本史の教科書を片手に平安、鎌倉かぁと面倒くさそうに勉強している。
さっきから、テレビが光ってるのに、夏希は気づいていない。気づいた時には既に遅し。
「ひっ光ってる!かっ体が吸い込まれるー!キャーーーーッ!」
気づいたら、夏希は見たこともない景色に驚いた。
「何者だ!」
「だっ誰?」
「武田軍家臣、山県昌景だ。」
「ゲームの山県昌景と同じ顔してる。」
「何を訳の分からんことを。怪しい者ではないな。奇妙だが、風林火山の衣をきておる。」
夏希は、混乱している。
「私、ゲームの中に入ってしまったの?それともタイムスリップ?」
「その本はなんだ。」
「教科書。日本史の、、、。」
夏希は教科書を開いて驚いた。
「戦国時代から真っ白になってる!やっぱりタイムスリップ?」
「どうした?昌景。」
「お館様。奇妙な出で立ちをしているが、風林火山の衣も身につけているので、怪しい者ではないかと。」
「天から舞い降りてくるおなご、我が武田軍の守護神となる。そなたはそのおなごだな。」
そんな伝説、聞いたこともない。
「やっぱり、ゲーム。」
「躑躅が崎館に参ろう。」
「あなたは?」
「
夏希はやっぱりと頷いた。
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