先生に恋した私の話。
@iikotonaikana
第1話.私の恋
あなたにどうしようもないほどに恋をしてしまった_。
肩ほどまでに伸びた髪の毛を揺らしながら勢いよく教室のドアを開けた。
「はあ、間に合った〜」
走って乱れた髪の毛を直しながら自分の席に座る。
「相変わらずギリギリだね」
ふと後ろの席から声をかけられる。
「さくらちゃん!おはよ〜」
「おはよ。今日も今日とてチャイムの1分前に登校とは・・・」
「間に合ってるからいいんですぅ~。朝は自分をいかに可愛くできるか女の子にとって勝負の時間なんですのよ。」
「はいはい。」
そうこう言い合っているうちにチャイムがなって担任の先生が教室に入ってきた。
「お~い。席つけ~」
先生が教室に入ってきたこのを合図にみんなぞろぞろと自分の席に着き始める。そこから朝のホームルームが始まる。今日の予定などがたんたんと話されていくなか私はじっと先生を見つめていた。
「以上でホームルームを終わります。ちゃんと授業の準備しろよ〜」
そう言いながら教室から出ていく先生までも目で追ってしまう。
「真依、先生のこと見過ぎじゃない?」
「だって、有栖先生かっこいいんだもん。」
「それにしてもねぇ…」
「今日数学の授業ないじゃん!見溜めとかないとじゃん!」なぜ私がこんなにも必死になっているかというと、理由は簡単だ。先生のことが好きだから。
高校2年生になって早数ヶ月、私、生田真依は担任の有栖蒼太先生に恋をしている。
先生に恋した私の話。 @iikotonaikana
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