第7話

そこにはカタツムリを溶かしたような、スライムみたいな知らない生き物がいた。

「うわぁ、なんだこれ…本当に生き物なのか?生き物だったら動く…はずだよな」

そう思ってゴミ箱で突いてみた。

ビクッ!!

その生き物はびっくりしたように動いた。どうやら寝ていたみたいだ。辺りをキョロキョロと見渡しこちらを見る。どうやら僕に気付いたようだ。すると

「え!?なんでここにいるの…」

大きな声を出した。なんだか聞いたことある声だった。あれ、この声ってもしかして

「彩瀬…」

「あ、バレた。まずい俺、他の人に見られたらいけないのに。まぁいつかはバレるかもしれないし、宮瀬なだけマシか…。いやでもなぁ」

「あのさ。本当に彩瀬なんだよね?なんでこんな姿になってるの。」

「あ〜、それは俺が宇宙人だからだよ。」

「宇宙人?どういうこと?」

「厳密にいうと人じゃないんだけど、俺実は宇宙からこの地球を見るためにやってきたんだ。人間に化けて人間の生活から調査してるんだ。でも力がなくなると元の姿に戻っちゃうんだ。それに予想外なことに地球の圧力が大きくてこんな風にぺちゃんこな姿になるってわけ。」

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