第3話

婚約から4日目の月曜朝7時に玄関に現れたのは、ウェイが呼んだ服の外商だった。



きっちりメイクのスーツ姿の女性。



笑顔で接客を始める。


彼女は持参した新品の制服を、私に試着する様促した。



「いかがでしょうか?」


「いかがって…。前の服とサイズ変わらないし…」


「そうでしょうか? 見た所、少し丈が合ってございませんが……」


「そっかな?」


「えぇ、少し身長がお伸びになられている様です」


「そうよね。私、まだ成長期だもの。まだ、背伸びるかな……」



身長が伸びるのは、嬉しい。



「えぇ、ですので、本日はこれより、採寸をさせていただきまして、新しいのをお作り致します」




取敢えず、新しい物が届くまでこれをお召しいただいて構いせんので。


後日、洗い替えを含め、3着お届けいたします。


と続けた。



全身の採寸を始める外商の女性の言うがままになるが次の言葉に私はもう黙ってはいられなかった。



「下着は、こちらが一番合うと思われます。Dの65でございます」


「はあっ?」




(……ちょっと、待って)

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