第9話
「泣けよ、少しは。 言ってみろよ? ヤメテくださいとか…。助けて下さいとか……」
スカートに手を入れられ、反射的に身体が強張る。
チッと舌打ちすると、男は力任せに顔を拳で殴った。
「きゃっ、ぁっ!」
頬骨に拳が当たって痛かった。
「動いてんじゃねぇよ。抵抗してんじゃねえ、助けて下さいって媚びて見ろって言ってんだ」
口の中に錆びた鉄の味が広がる。
女一人に5人がかりで来る奴に、媚びるなんて死んでも御免だ。
痛い、力一杯やりやがって……。
もう少しで、殴られた頭が落ち着きそうだったのに…。
私を犯るのに50万貰ったと、嬉しそうに話す男達。
『何、私、誰かに恨まれてんの?』
力任せに胸を揉みしだき、太ももの付け根に指を這わせる。
「ひぃひぃ言わせてやる」
と囁きながら、男は再び私のスカートに手を入れて来た。
まだ、身体がうまく動かなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます