第一章 隅から隅まで狂った愛で満ちる夜

第1話

第一章 隅から隅まで狂った愛で満ちる夜





涙なんて、老廃物だ。



そう思って来た。



いつからだろう。



涙が日常の生理現象だった日々を終えたのは。








もう、あの日以上の悪夢はない。



でも、それ以前に幸せだった日以上の日もないだろう。



私の人生は、もう終わった。


今は、新しい人生を生きている。




前世の穢れにカラダは満ちても、私には強さがある。


最強ではないけれど、3人ぐらいの思い上がった若者を、絶体絶命に貶める位の脅威は奮えたでしょう?



気に入らない奴は容赦しない。


刺されたって、何されたって、私は生きてた。


そうでしょう?




私は、生きてた。


絶対死なない。



コ・ロ・セ・ナ・カ・ッ・タ・ネ。



隼 桜(スゥン イー)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る