鏡に映る君と僕

緑のかゆみ

プロローグ 私という存在

 「菜月ってホントに女の子だよね?全然女子力ないよね。」

 「あいつ女のくせに全然女らしくなくて笑えるw」

 私は昔から好きなものを否定されてきた。

 私が好きなことをして何が悪いの?

 みんなの普通ってなんなの?

 もうこんな自分にうんざりしていた。

 あぁ、もうこんなことになるなら_____





 




 「いいか優。この世の中、勉強ができないやつは、論外だ。

 だからお前は、勉学にいそしみなさい。

 勉学に関係ないことは断固禁止するからな。」

 僕はずっとやりたいこと、やってみたいことができなかった。

 勉学に関係ないものはすぐに捨てられ、勉学することしか許してもらえなかった。

 「優...!どうしてお前は、こんな成績しかとれないのだ!!

 テストは100点が当たり前だ!

 学年1位でも、100点じゃなければお前の実力不足だ!!」

 こんな風に怒られるのはもう何度目だろうか。

 僕はもう、こんな勉強に縛られる生活は嫌だった。

 ずっとこうなることになるなら、いっそ_____












「『僕(私)なんて、生まれてこなければよかった.....。』」


 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る