第2話

「ハッ!?」




飛び起きる。



流れる冷や汗、ギシギシと痛む全身。




「いたたたた……。ああ……ビックリした……。車に轢かれる夢なんて見ちゃったよ……縁起でもな……」




……。


……お?




「どこ?ここ?」




部屋だと思っていたら外で……


ベッドで寝ていると思っていたら、ゴロゴロと敷き詰められた石の上で……。


目の前にはデッカい川が流れていた……。




「いやいやいやいや……」




まだ夢の中だったわ。


うん、うん、夢ならもう一度寝……




「れるかぁ、ボケぇ!!」




もう一度石の上に寝転がるも、痛い固いデコボコで寝れるはずもなく。



虚しく1人ツッコみをしながらまたしても飛び起きる。



そして事の重大さ気付いた今、寝てる場合ではなかった。



嘘でしょ?夢でしょ?



そう思うも、肌を刺すどんよりと冷たい空気、濃い水の匂い、体の痛みが嘘でないことを告げてくる。



そこで思い出したのは、友達の叫び声と……


真っ直ぐにあたし達へと向かってくる車ー。



マジか……。


ここは所謂三途の川ってやつで、あたし……


死んだ




















「ママ!!」

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