わたしの魂を殺し切ってみせて

わたしをどうか殺し切って欲しい。

私を、あたしを、ボクを、この世から消し去ってしまって欲しい。

わたしがわたしを守るために生み出した子たちが、今ではわたしを苦しめている。絞り出して切り出した"わたし"に毎日責められているみたい。

毎晩のように魘される。孤独になってしまった魂の欠片が、寂しい苦しいと夢の中で喚き立ててくる。

悪夢の中で見るのは二通りの景色。魂の欠片たちに責められる幻か、その時わたしの中で最も活力のある魂が見たくないと思っている景色。最近は後者ばかり。

魂の欠片たちを悲しませているのはひとえにわたしのせい。わたしが可愛くないから。望む肉体に生まれなかったから。取り繕ったところで肉体の性は変わらないんだ。

わたしは自分の魂ひと欠片分すら幸せにしてやれない程度の酷く醜い人格破綻者なんだ。

幸福を感じる瞬間がないわけじゃないけれど、不足感が常に付き纏う日々。だから魂を切り分けてみせたのに。

心地の良いバランスを保っていたわたしの魂たちは、今ではてんでなってない。シーソーみたいにあちこちに偏るばかり。

思考だってもうぐちゃぐちゃでおぼろげで、人のカタチを保つだけで精一杯。

ごめんなさい、ごめんなさい、と今日も懺悔をする。

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