第24話 いぢわる

  めくりあげれたスカートを戻した江洲に、甘えるように抱き付いていたら

「これでも充電されるんだね」

 やぁぁっん、言わないでよぅ。

 あたしだって、お尻を視られてイっちゃうなんて思ってなかったんだから……。


「んっ……はっ、はっ、んぅっ……」

 恥ずかしくて、余韻を感じながら浅い呼吸を整える。


「んっ……す、少しだけ……された……」

 甘ったるい声音で、強がって、また『少しだけ』って言っちゃった。

 スカートをめくられて、ノーパンのお尻を曝け出して充電されちゃう事も言っちゃった。

 恥ずかしい……。


 そしたら、今度はスカートの前をめくりあげられちゃって。

「あっ……だ、だめぇ……いやぁんっ……ああぁぁぁぁんっ……!!」

 抱きついているから他の人には視えないけど、それでもお尻を視られた時の数倍以上の恥ずかしさ。


 だって、あそこがモロだよ?

 びしょびしょに濡れているし。

 無毛だし。


 江洲の連続の羞恥責めに、あたしの被虐性と羞恥を煽りに煽られて。

 だめ、とっくにフル充電されてるのに、限界突破させられた感じ。

 今のあたし、120%まで充電されちゃってます。

 イヤじゃないけど。


「少しづつ充電」

 やだぁ、意地悪ぅ。

 分かってるくせに。

 あたしが「少し」って言ったからって、『まだまだ充電するよ』みたいに言わなでよぅ。


 もう無理なんだから。

 無理って分かってるのに……。


 あたしは蕩けた顔を胸元に埋めて隠しながら

「そ、そうね……」

 まだまだされる気満々な言葉を当然のように言っちゃう。


 あたしの方が立場は上って感じに言ってるけど、実際はあたしが江洲に苛められて、感じちゃって、気持ち良くされて、悦んでるの自分で分かってるもん。


 そして、こうやってあたしの方が立場は上なのに、江洲に意地悪されてる事で刺激が強くなるって江洲も知っててやってるから、感じて気持ち良くて蕩けちゃう。


 不思議な事に認めたくないけど、江洲の温もりを感じて、ほわんとしている自分もいて。

 男性の身体だって強く意識しちゃって、ドキドキして。


 あたしの身体を弄っていた手と指先をチラチラと見て、あの指で……あの手で…って意識すると、恥ずかしいのに、あたし専用の指と手なんだって改めて思って。

 あたしを充電させてくれる指と手にウットリしちゃう。


「ふぅ、はぁ……」

 呼吸を整えていると

「充電しないと」

 って、普通に言ってくる江洲の顔を見上げて、蕩けた目で見つめ、半開きの唇からまだ熱い息を吐き出しながら、首を横に振って


「い、今じゃなくても……大丈夫」

 これ以上されたら、無理って。


「じゃあ、帰ろうか」

 その言葉にも、まだダメって首を横に振る。

 脚に力が入らないし、太腿からえっちな蜜が垂れてるし。

 このまま江洲に抱きついていたいし。


「ホントに充電されてる?」

 あぁぁぁぁんっ、確認しないでよ。

 さっきから分かってるくせに言ってくるんだから。


 『されてない』って言ったら、充電してくるだろうし、『されてる』って今更、言えないし。

 また胸元に顔を埋めて

「……いぢわる……」

 小さい声で甘えるように言っちゃった。


 江洲に意地悪されるのが好きだし、苛められるのも好き。

 あたしの我儘を平然と受け入れてくれるのも好きだし、それを逆手に取って、あたしに刺さる言葉攻めをしてくるのも、凄く好き。

 江洲には言わないけど――。

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