第14話 10分に1回?
乳首を舌で舐められるんじゃなくて、噛まれたような強い刺激がやってきて、
思いっきり身体を反らせて。
嬉しくて、気持ち良すぎて、もう頭の中がからっぽになって
「ああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁっ……!!」
やっぱり、イっちゃった。
イかされちゃった。
あたしの顔はもう、蕩け切って、恍惚してウットリしたような表情に
なってるんだなぁって思うと、恥ずかしい。
声を出して体内の余韻を飛ばすようにするけど、不思議と江洲にこんな事をされたら、余韻は蓄積されていく感覚。
「10分に1回。あと4回、枝務さんイくかもね」
うわぁぁぁっ、江洲って完全にドSだぁ。
たったの10分で絶頂しちゃうくらいに、被虐性を刺激されると、イっちゃうって
意識すると、本当に1時間で6回もイく事になる事を想像して。
恥ずかしい。
でも、嬉しくなる。
いっぱい、いっぱい気持ち良くさせて欲しい。
体力がもつか怪しいけど。
甘噛みされた乳首にまだジンジンと痺れを感じながら、
肩の上下動が激しくなって、浅い呼吸を繰り返し吐き出して。
江洲の顔を見れないまま
「4回……イかせてくれるの?」
なに言ってんだろ、あたし。
イかされる気満々なのを暴露しちゃって。
曝露されられるのが、暴露するのが、興奮度を高めていくんだけど……。
ふっと身体の力が抜けて、膝立ちして上体を前に倒す姿勢になって、テーブルに突っ伏す。
顔を江洲の反対側に向けて、浅い呼吸を整えていると、
お尻に男の手の感触を感じて、お尻が勝手に左右に揺れちゃう。
チクっと感じた刺激は、またお尻をつねられた事が分かる好きになった感覚。
「はっ、はっ、はぁっ……あぁぁんっっ、だめっ、まだ…だめぇ……」
全然ダメじゃないし、意地悪して欲しいし、苛めて欲しいけど、やっぱりね。
『だめ』って言いたくなるの。
させられているって感じが、もう……。
被虐性をチクチク刺激してくるから。
「4回、イかせて欲しいって言ったのは枝務さんだけど?」
囁かれた内容と、耳を食まれた感触に、また小さく甘い声を零しちゃって。
あぁんっ……って肩をピクンと跳ね上げて、感じていますアピール。
耳を食まれただけじゃなくて、その言葉にゾクゾクしているって江洲は分かってると思う。
「あぁっ、そ、そうだけど……ぅうっんっ…おかしく……なっちゃう……」
耳の中をチロチロと舐められ、身体をよじって言うと、耳から顔が離れて
「枝務さんの、おかしくなるってさ、マゾが全開になるってことでしょ?」
ああぁぁぁっ……だめ、もう言葉だけでイきそう。
ほら、やっぱり分かってる。
言葉攻めされて、甘イき、脳イきしちゃいそうになるくらいだって。
否定したいけど、すっごく恥ずかしい事を言われてるのは分かるけど……。
でも、言葉攻めされてイかされてみたいとも思ったり。
江洲の言葉攻めって、えぐってくるんだよね。
色々と……。
ホントに刺さって、意地悪な事を言われて、身体をくねらせるくらいだもん。
だから、江洲にならあたしを脳イきさせてくれる経験もできるはずって。
「あんっ、そ、そうだとしたら……引く?」
江洲に引かれたら困るの?
なんで、こんな事を聞いてるんだろ?
「なんで引くの?どれだけマゾでも引かないって」
やだぁ……ばかぁ……。
優しく笑いながらそんな事を言わないでよ。
言葉に甘えて、本当に曝け出すよ?
って、曝け出されて、暴かれて、あたしが勝手に被虐性を刺激されて、無意識に開放しちゃうんだろうけど――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます