僕は殺し屋、あなたは標的
真夜中に散りゆく桜
プロローグ
春になったばかりで暖かい空気に包まれた教室にチャイムの音が鳴り響く。
学級委員が号令をかけ授業が終わる、と思いきやそのままホームルームが始まった。さっきの授業が今日最後であり、その担当教師が担任だったからである。
特に連絡事項もなく、すぐに終わった。今度こそ学級委員が号令をかけた。挨拶が終わり帰る準備を始める。
ちょうど準備が終わった頃、隣の席から声がかかる。
「
そう声をかけてくるのは僕のご
彼女のボディガード兼従者として共に通っている黎明高校は日本中のお金持ちの子供が通っている学校である。ただお金があれば通えるわけではなく、それ相応の学力も必要となる。
そんなお嬢様学校の中でも飛び出た学力、運動神経そして財力を持っているのが紗耶香である。
さて、そんな彼女の従者であるが僕には別の顔がある。僕は殺し屋なのだ。そして先ほど言ったようにターゲットは紗耶香だ。
じゃあ、なんでそいつの従者となって一緒に学校に通ってるのかって?
僕だってこんな回り道、本来はしたくない。こんな手間をかけるはめになった原因は4ヶ月前に遡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます