第23話 泉の少女
「やっぱり女は怖いぜ」
なんか皆から怒られそうだから逃げて来ちゃった。
「ガアアアアアアアアアッ!」
俺のぼやきを無視してモンスターが突っ込んで来る。額に角を生やしたサイみたいなモンスター、レッドライノスだ。動物のサイと違って肉食で特に人間を好む。そしてデカイし硬い。体色は白に近い灰色だ。なんでレッドなのかってーと、食い殺した人間の血で真っ赤に染まるからだって。怖っ!
「そう思うだろ?お前も?」
立派な角持ってるし雄だろ。男同士解り合えるはずだ。てな訳で、俺は真正面からレッドライノスの角を片手で受け止める。俺の気持ちも受け止めて?
「ゴアアアアアアアアアアッ!」
レッドライノスが咆哮を上げながら突進を続けるが、俺の足はびくともしない。俺の位置は動かない。代わりにレッドライノスの四本足が激しく地を蹴りまくり、土煙が酷い事になっておる。うぜーなオイ。
「なんかレスくれよ?」
俺は溜め息と共にレッドライノスの角を持ち上げる。つまり、レッドライノスの体を持ち上げる。
「ガアアアアアアアアアアッ!?」
レッドライノスが悲鳴を上げる。コイツの体は黒ずんでいた。かなり人間を食い殺してるんだろう。普段食い物にしてる生物から逆襲されて驚いてやがる。
もしもちゃんとした危機感があれば俺と出会った時点で逃げている。もしくは俺に突進が効かなかった時点で逃げている。
多分ここらのボスなんじゃねーかな?他の個体より強くて、自身を脅かす天敵が居なかった。
俺は逃げる獲物をあまり追わない。逃げ足を得意とする敵との追いかけっこでもない限り、なんかシラケるんだよね。コイツも逃げれば生き残れたのにね。残念だね。今は太い四本足がバタバタと宙を藻掻いている。不様だな。
「あらよっと」
俺は上空にレッドライノスを放り投げ、拳を天高く突き上げる。
自重プラス落下の重力も加わったエネルギーが拳一点に集約される。
レッドライノスは一回転して背中から落ちて来た。
ズドッ!
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」
俺の拳が、硬い鎧みたいな皮膚を貫きレッドライノスの背骨と内臓を破壊する。
「うるせーな」
俺はもう一本の腕でさらにレッドライノスの体を貫く。そしてそのまま両手を押し開き、レッドライノスの巨体を上下…前後か?…に分割する。
ゴパッ!
そして俺は頭から血と臓物のシャワーを浴びる。
「………しまった」
この程度の雑魚、返り血浴びずに殴殺出来たが、なんだかノリで派手な殺し方をしてしまった。頭の上で解体はやり過ぎた。
「ルピアに買って貰った服が…」
洗えばまた着れるかな?いや無理かも。
「…取り敢えず体洗うか」
レッドライノスのあげた土煙も浴びてたし、そこに頭から血と臓物を浴びて酷い事になってる。
「川かなんかねーかな」
水場を探す俺。
レッドライノスには草原でエンカウントしたが、森と言うか山がすぐそこにある。
なんとなくそっちから水場の気配がする。これも魔力感知なのかな?俺本職じゃねーからわかんねーや。
「討伐証明コレでええんかね」
俺は千切り取ったレッドライノスの頭を引き摺っている。角だけで良い様な気もするが、実は頭丸ごと必要だったとかだと困るから一緒に持ち帰る事にしたのだ。
「ん、水場が近いな」
涼風の気配を感じ、草をガサゴソさせながら森の奥に進む。
「おお、あったあった。」
湖とまでは言わないが、それなりに広い泉を発見する。
「いえーい」
俺は血が気持ち悪かったので、レッドライノスの生首を持ったたま泉に飛び込む。
派手な水音と水飛沫。
「はーーーっ!気持ち良いーーー…ん?」
泉に飛び込んでから気付いた。
なんか誰か先客居た。
女の子が水浴びしてる。勿論裸でな。
「ひっ!?だ、誰―――!?」
女だ。女、裸の女。胸や尻は発展途上だが将来に期待。俺より下かなぁ?まだ固そうな部分と肉付きの良い部分のアンバランスさはこの年代の少女特有だ。
ヴェーツェやフロイラインみたいに鍛えてない一般人ぽさが良いね。顔も普通…よりちょっと可愛いくらい。プロの娼婦も良いけどたまにはやっぱモブみてーな女喰って気分転換―――
(いやいやいや、イカンイカン。その場のノリで結構な女犯してるからな。少し控えようぜ俺)
「…ひっ!ひぃっ!」
女の子はガタガタ震えている。いや、そんなに怖がらんでも…あー今の俺、血塗れかー。
綺麗で澄んだ泉を汚す様に、俺が居る周囲が血で汚れる。匂いも酷いだろう。俺はあんま気にならんが。
「いや…た、たすけて…たすけて…」
女の子は体を隠すのも忘れて手を広げ命乞いを始めた。貞操の危機より命の危機を感じたらしい。不本意だな。あとまだ生えてないぞ。
うーん。突然現れた血塗れの男。片手にはレッドライノスの生首。そりゃ怖いかー。
「ダイジョーブダイジョーブコワクナイヨ?」
俺は敵意が無い事を示すためにニッコリと微笑み、両手を広げて女の子に近付いていく。今気付いたけどレッドライノスの内臓がマフラーみたいに首にかかってるな。臓物マフラーだ。
「ヒィッ!?だ、だれかぁっ!助けてっ!助けてーーーーっ!」
俺のボディランゲージは彼女に通じなかったようだ。仕方ねーな。
☆☆☆☆☆
「あぁ…いやぁ…うぐぅっ!」
俺は女の子を泉の中で犯していた。誤解を解こうと思ってたんだけど、なんか面倒臭くなっちゃったし。
あとモンスター殺したからちょっと昂ってたしね。殺しの後は女を抱くに限るよ。
「おー、これはまた新感覚だな。気持ち良し」
腰まで泉に漬かってるが、なかなか気持ち良いなコレ。女の子の中は熱く、ひんやりした泉とのギャップが良い。
「ん、お。ラッキー」
泉の中にレッドライノスの返り血ではない血が混じるのが解った。初物ゴチでーす。
「…ひっ、ひっく…うえぇ…」
女の子は手で顔を覆い泣きじゃくっている。
「んーなんか俺だけ気持ち良くなってるのも悪いな」
俺は女の子の両手を掴んで顔を晒す。
「ひっ!?」
俺と目が合い、女の子が恐怖で痙攣する。邪眼は使ってないねんけどな?シンプルに怖がられておる。傷付くわー。
まぁ、なんか手遅れ感あるけど今からでも遅くない。誤解を解こう。
「怖くない怖くない。自分に正直になりな?」
「うぅ…ひっく…うぅ?」
俺の呼びかけに女の子は怯えながらも俺に目を合わせてくれる。
「い、いたくしないで…らんぼう、しないで…ころさないで―――」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔をふるふると振りながら必死に訴えて来る。
「解った解った。優しくするから」
フルパワーの邪眼だと人格を完全に破壊しちまうし、魅了して従順にさせても、なんかズルした気分になる。
俺は邪眼の力を最小限に抑えつつ、あくまでテクニックで堕とす様に努力する。もう奪っちゃったもんは返せないけど、せめて誠実に向き合おう。痛いだけでなく気持ち良くさせてあげないとね。
「へ、変になるっ、変なのっ!変になっちゃう」
しばらくしてると女の子が自ら俺に抱きついて頑張り始める。うん、善き哉善き哉。
「ああああっ!」
俺を抱き締めて悲鳴を上げる女の子。痛みで真っ赤にした顔に、少しだけ欲情と快楽の色が見える。
回復魔法でちょっと痛みを和らげてやった。こんくらいのズルはいいっしょ?シュヴェスタやルーザ、カルティスみたいな捕獲した敵なら痛みを与えるつもりで犯せるし、どんなにボロクソにしても許されるが、この娘には何の落ち度も無いしね。
うん、なんで俺に犯されてるんだっけこの娘?
まぁ運が悪かったよね。モンスターに襲われたと思って諦めて貰おう。
「いやいや、俺の子を孕めるなら運が良かったかな?」
俺の子供なら相当な強者が生まれる。生後数ヶ月で多分モンスターとか殺せるぞ。
なんつーかさぁ、たまに俺も自分のルーツ…父親について考える事あるんだよ?
母親の俺への歪んだ愛情。愛しているが憎んでもいる。俺を通して見る男への執着と拒絶。そして一度も誰かと争った事が無い穏やかで平和主義者な俺へ、他人と喧嘩すんなって言い聞かせる矛盾。
多分俺、こんな風に孕まされて産まされてそうだ。実は異母兄弟いっぱい居そう。
(俺が全力で遊べる相手…自分の血縁者。そいつらを探すのも悪くない)
モンスターより余程楽しめるかも知れない。俺より強い人間が何処かに居るかも知れない。
「もう少し大きさ欲しいねここ。まぁ小さくても良さはあるか。味も悪くない」
俺が幼さに見合った膨らみを口で楽しむと、女の子が上気した顔をイヤイヤと横に振る。
「いやぁ、あかちゃん、いやぁ…」
ああ、そんな話してたっけ?一発で出来ても困るけどね。
女の子の顔には恐怖と快楽、拒絶と未知への好奇心。
あらゆる感情が混ざった顔はかなり良い、そそる。普通だなと思った顔も、よく見れば整っていて可愛らしい。なんか愛着が湧くな。アスパーシャやルピアみたいに化粧してないしね。素朴な印象だが悪くない。俺へ向ける拒絶感と嫌悪感が素晴らしい。なんかまた昂って来たわ。
「いい顔だ。好きだぜ」
「あああああーーーっ!?んむっ!―――」
俺は女の子の唇を奪い、欲望の赴くままに再開する。ファーストキスだったかな?それも頂きました。
最近知ったけど、女はキスが好きな奴多いよね。…俺としては突っ込んでしゃぶらせる方が好きだけど。そんでまぁ、キスをしながらすると悦ぶんよね。
「うぅ、う…フランツゥ…うー」
その女の子も嬉しかったのか、涙を流している。フランツって誰?ボーイフレンドかね?
「邪魔すんなコラ」
いつの間にか近寄って来ていた、泉の底から現れたらしい水蛇を踏み付ける。
今犯してる女の子の尻ぐらいの太さがある。俺が居なかったらこの娘丸呑みされてたろ。
なんだコイツ?アクアスネークの仲間かな?アクアスネークよりデカい気もする。普通に殺せたし、まーいっか。
「良かったな。俺が居なかったらお前食い殺されてたぞー」
女の子の頭を撫で撫でしてやる。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
水底から水蛇の血が広がっていくのを見て悲鳴を上げる女の子。頭が潰れ目玉を飛び出させた蛇を片腕で持ち上げ見せてあげる。
「ほら、お礼は?」
「…え?」
「助けて貰ったお礼」
「う…うあ…うぅ…」
「タスケテクレテアリガトー」
「た、たすけて、くれ、て、ありが、とう…」
「うん。その感謝の気持ち受け取った。じゃ、報酬も頂くか」
「え?」
「ほら後ろ向けよ。尻出せ」
「や、やめて、もう、やめてよぉ…」
ボロボロ泣いてる女の子を無視して欲望を吐き出していく。
また殺しをしたせいで鎮まっていた気分が昂ってしまった。頑張って鎮めないとね。
「あっあっ――――あっ…………」
女の子はちょっと頑張り過ぎたら気絶してしまった。反省。
泉に漬かったままなので身体も簡単に洗えたぜ。近くの木の枝にかかってた衣服を着せてやる。なんか普通の村娘だな。逆に新鮮だよね。
「普通なのが良いね。気に入ったかもなぁ」
ヤり捨てても良かったけど、折角なのでお持ち帰りする事にした。
☆☆☆☆☆
「換金お願いしまーす」
俺は近くの町に立ち寄り、冒険者ギルドにてレッドライノスとアクアスネークを提出する。
町の名前はフェルン。聞いた事無いな。位置は何処だっけ?取り敢えずバリュー市から逃げに逃げてきたからな。ロイヤル王国出ちまったかも知れんな。ここらへんは国境は有るようで無いからなぁ。
片手にレッドライノスの生首、片腕には遠心力でぐるぐる巻き付けた大きめのアクアスネーク、背中には女の子をおぶさり歩く俺は非常に目立った。
町人にはむっちゃ遠巻きに見られたよ。
「まぁまぁの金になったな」
俺は適当な宿屋に部屋を取ると女の子を連れ込む。気を失ってる女の子を再び裸にして犯し始める。
「さーて、次どうすっかなー」
「あ…う…」
意識が無い女の子が微かに反応する。俺はまだ成長途中の幼い肢体を凌辱しながら明日からの事を考える。
「ま、明日の事は明日考えるかー」
コイツ思ったより具合良いな。
俺は目の前の女に集中する。
たまには年下もいいな。シュヴェスタやシェリーを思い出しながら、見ず知らずの女の子の身体を楽しむ。
「…う、あ。ああっ…や、やら、やめ、へ。やらぁ…」
女の子が起きたみたい。
「そういや名前訊いてなかったな」
質問すると素直に答えてくれた。顔には恐怖と嫌悪がある。いいね。いい顔だ。
「ウィ、ウィンディ…」
「可愛い響きだねウィンディ」
俺が褒めてやるとウィンディがポロポロ涙を零し始める。
「おうち、帰して…もうやらぁ…」
「解った解った。これ終わったらなー」
ヴェーツェを置いて来ちゃったから溜まってたんだよ。折角だから出せる時に出しとかないとね。健康に良くない。
「うええ、うあっ、あああーーー…」
俺はウィンディの泣き声を聞きながらまったりする。泣いてる女を犯してると落ち着くなぁ。
「可愛いよウィンディ」
「ん―――」
キスしてやると、ウィンディも応えてくれる。
俺は女から逃げるけど、女に逃げられるのは嫌だからな。俺から離れられないように、徹底的に調教しとこう。
「気持ち良くしてやるからなー」
それにしても泉の水気持ち良かったなぁ。あれからなんか調子が良いし。なんか元気だ俺。
「あっ―――ああっ―――っ!?」
ウィンディの声にも色が混ざり始める。恐怖と痛みを快楽が侵蝕し始めている。このまま女の悦びを教え尽くしてやろう。俺から逃れなくしてやろう。
よーし、ここからが本番だ。
「可愛い赤ちゃん孕ませてやるよ。悦べウィンディ」
「いやぁ、あかちゃ、いやらぁ…」
泣いて首を振るウィンディの唇を塞ぎ、俺は欲望の限りを尽くす。
たまには年下も良いもんだな。
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