P2
彩月は幼稚園の頃からの幼なじみ。
私の親と彩月の親はとても仲が良い。
そういうこともあって。
私と彩月も自然と仲が良くなった。
幼稚園を卒園してから。
小学生、中学生になっても。
もちろん、ずっと仲が良い。
そして高校も同じに。
私と彩月は、同じ高校に行くことができることをすごく喜んだ。
ただ。
一つだけ問題が。
それは通学時間。
私の実家と彩月の実家。
そこから高校までの距離は結構遠い。
通学時間はかかる。
そこで私と彩月は話し合った。
そして話し合ったことをそれぞれの親に話した。
その結果。
高校の近くのマンションを借りる。
私と彩月は、高校の三年間そこで一緒に暮らす。
それが絶対条件で話がまとまった。
そうして私と彩月は。
高校一年生のときから二年間一緒に暮らしている。
そして今年の四月から高校三年生。
彩月からの、このとんでもない発言が出たのは。
もうすぐ高校三年生になろうとしている春休み中のこと。
まだ一年間残っているのに。
私一人で暮らすなんてことになったら。
お母さんとお父さんに「実家に帰って来なさい」と言われる。
それに、そのこともあるけれど。
彩月が部屋を出ていくなんて。
やっぱり寂しい。
高校入学してから二年間。
彩月と一緒に暮らしていて。
その生活が当たり前のようになっていたから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます