こんな大河ドラマが見たい⑤ 『西か東か』山名宗全・細川勝元

第20話 文正の政変

文正の政変は、室町時代の重要な転換点となる出来事であり、将軍足利義政の権力基盤が揺らぎ、応仁の乱への伏線ともなる背景があった。この政変は、義政の側近である伊勢貞親と季瓊真蘂が諸大名からの反発を受けて追放された事件として知られている。

### 背景

将軍足利義政は、その専制政治を強化するために乳父の伊勢貞親と側近の季瓊真蘂を起用し、内政に大きく介入しようとした。しかし、これに反発する諸大名が出現し、義政の政策は次第に行き詰まっていく。例えば、義政は畠山持国の家督相続問題に介入したが、義就の両親が一時的に政治の舞台から退かないといけない状況を招き、結果的に義就は義政からの信頼を失ってしまった。

### 政変の経緯

文正元年（1466年）7月、義政は家督の交替を行い、これまでの政治手法を見直し始めたが、これは既に遅きに失した感があった。諸大名と冷却関係にあった中、義政は再び義敏を政権に復帰させる決断を下した。

義敏が帰京すると、義政は彼を赦免し、再び権力のベースを固めようとした。しかし、この取り組みは内部の支持を得ることができず、側近であった伊勢貞親と季瓊真蘂の影響力を失うことになり、これが政変の引き金となった。

### 政変の結果

9月6日、貞親と真蘂は反発する諸大名の手によって追放される。義政は彼らを失ったことで支持基盤が崩壊し、孤立を強いられることになる。この政変を契機に、残された諸大名はそれぞれの思惑から動き出し、最終的には応仁の乱へとつながる流れとなる。

文正の政変は、義政の権力維持の失敗とその後の動乱の始まりを象徴する重大な歴史的事件であり、室町幕府の衰退を意味する出来事として記憶されている。

　以下は、文正の政変を題材にしたコント風の会話シーンのアイデアです。登場人物を足利義政、伊勢貞親、季瓊真蘂、諸大名の代表として設定し、コメディタッチで進行します。

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### シーン: 将軍の間

**(足利義政が座っている中央のテーブルには、伊勢貞親と季瓊真蘂がいる。緊張した雰囲気の中、周囲に大名、小笠原が詰めかけている。)**

**義政:**

皆、今日は集まってくれてありがとう。実は大事なことで話をしたくて。

**小笠原:**

将軍さま、また何か新しい命令ですか？最近は命令が多くて、胃が痛いんです。

**伊勢貞親:**

　小笠原よ、将軍の命令は絶対だ。素直に聞いておかないと、また大変な目に遭うぞ。

**季瓊真蘂:**

本当だよ、小笠原。前の家督相続の件も、まさか義就の両親を無理に退かせるとは思わなかったからね。

**小笠原**

ああ、あれは衝撃でした！みんな酒を飲みすぎて、ついあの家に入ってしまったからね。

**義政:**

酒が原因だったのか…では、今後は酒を禁止する方向で。何かあったら言ってくれ。

**小笠原**

それはちょっと厳しいですよ、将軍さま！みんな酒好きですから！

**伊勢貞親:**

私だって厚い酒は大好きだ！だが、やはり義政を支えるためには…（突然思いつく）あ、そうだ、将棋大会を開こう！

**季瓊真蘂:**

いやいや、遊戯ではなく政治をどうにかするべきだよ！文正元年の変は、もうみんな忘れていないからね。

**小笠原**

文正の政変…あぁ、あの時は本当に疲れました。貞親と真蘂が追放されたから、私たちも気が気ではなかった。

**義政:**

（真剣に）そうなんだ。私は彼らの意見をもっときちんと聞いておくべきだったのかもしれない。

**伊勢貞親:**

でも、将軍、自分の意見を持っている方がカッコイイよ！さあ、次の施策はどうする？

**小笠原:**

もし次も酒禁止とか言ったら、私たちの反発が起こりますよ！

**義政:**

では、酒を解禁するかわりに、みんなで相談して決めよう。お酒を飲みながら真面目な話をするのだ！

**季瓊真蘂:**

（ため息をついて）またそんな流れに…私たち、また追放されるのか？

**小笠原**

将軍、次は酒の代わりに「習字大会」にしませんか？書道での勝ち負けなら、話がスムーズに進むかも！

**義政:**

それは面白い！習字大会、決定！でも負けた者には、酒無しの厳しい一日を—

**（一同がざわつく）**

**小笠原:**

いや、やっぱり酒無しは良くない！どうにかならないですか？

**伊勢貞親、季瓊真蘂:**

（同時に）話を戻そう…

**(場面が崩れて、義政を囲んだ大名たちは盛り上がる。)**

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以下は、文正の政変を題材にしたコント風のシーンに登場する役者の設定です。

### キャスト

1. **足利義政** - *堺雅人**

- ちょっとドジでおっちょこちょいな性格だが、優しさも兼ね備えた将軍。内心では責任を感じているが、どうにか皆を盛り上げようとする姿が愛らしい。

2. **伊勢貞親** - **及川光博**

- 明るく、ちょっとお調子者で口が達者。正義感が強く、義政を支えようとするが、時折ボケて周囲を笑わせる役割。酒好きで、愉快なムードメーカー。

3. **季瓊真蘂** - **中村勘九郎**

- 落ち着いた雰囲気を持ちつつも、実は冷静なツッコミ役。義政や貞親の言動に対して的確な意見を言うが、時折高校生のような無邪気さを見せ、バランスを取る。

4. **小笠原** - **佐々木蔵之介**

- シリアスな雰囲気を持ちながら、時折見せる表情で笑いを誘う役。義政の命令に従おうとするが、内心の不安や戸惑いを隠しきれない面白さがある。

このキャスト設定により、各キャラクターの性格や役割がより鮮明になり、観客は余計に楽しむことができるでしょう。松本潤の愛嬌や大泉洋のユーモアセンスがあれば、楽しいコントが展開できるはずです。