こんな大河ドラマが見たい⑤ 『西か東か』山名宗全・細川勝元

第2話 応仁の乱の影

### 大河ドラマ『西か東か』 第2話「応仁の乱の影」

#### オープニングシーン

夜の京都、月明かりが照らす静かな街並み。近くの寺院から聞こえてくる鐘の音が静寂を破る。その背後では、様々な陰謀が渦巻いていることを暗示する。

#### シーン1: 義政の苦悩

義政（演：堺雅人）は、将軍としての生活に入り、日々の政務に追われている。しかし、彼の心には、王としての決断がつきまとっている。彼は、城の中庭で父に思いを馳せる。

**義政の母**（演：木村佳乃）：

「あなたの心の内にあるものが、将軍としての力量を引き出すのです。それを信じて、正しい判断をしてください。」

義政は冷静さを保ちつつも、重責に対する不安を抱き続けている。

#### シーン2: 決裂の兆し

一方、細川勝元（演：阿部寛）は、畠山持国（演：大森南朋）との関係に亀裂が見え始める。他の大名たちもそれぞれの権力を強化しようとしており、彼らの思惑が交錯する。

**細川勝元**：

「持国よ、君はもはや義政を支えるだけでなく、我らの権益を守ろうとするのが先決だと思わぬか？」

持国は、権力ゲームに巻き込まれる中で、義政への忠誠心を問う立場に立たされる。その狭間で苦悩し始める。

#### シーン3: 謀略の舞台裏

義政の誕生を祝う宴の準備が進む中、勝元は密かに陰謀をめぐらす。彼は、他の大名と通じ、義政の権力を削ぐ計画を進めている。

**勝元の腹心**：

「将軍の周囲には、彼の弱点を突く術がいくつもあります。彼を孤立させるのが肝要かと。」

その話を耳にした別の大名が、勝元の計画に参加しようとする。権力を得ること自体が目的となり、その様子が見え隠れする。

#### シーン4: 義政の目覚め

宴の当日、義政は公の場に出る。彼は満面の笑みで人々を迎えるが、その内心には緊張感が漂っている。彼は、国を統治するために思考を巡らせながら、次第に自らの立場を理解し始める。

**義政**：

「今日の祝賀については、民のための行事です。この国が平和であることが、我が使命なのです。」

周囲からの拍手と歓声の中で、義政は自己の力を確立しようと必死に思う。しかし、その裏では、危険が迫っていることを感じ取っている。

#### シーン5: 乱の予兆

宴が盛り上がる中、細川勝元と他の大名たちが陰で結束を深め、次第に義政の権力を奪うための動きが始まる。彼らは、応仁の乱を引き起こすための動機を築き上げていく。

**細川勝元**：

「当面の将軍に対抗するためには、我々の連携が不可欠だ。皆の力を合わせ、義政の支配を覆そう。」

このセリフが新たなる動きの端緒となり、全国各地で動乱の片鱗が見え始める。

### エンディング

夜の影の中、義政は自身の部屋で静かに座り、外の喧騒に耳を傾ける。彼は今、国を守るだけでなく、自身の命をも危機にさらす状況に気づいていない。

次回予告では、応仁の乱が本格的に勃発し、義政と勝元の思惑が交錯する。そして、新たな運命が義政を待ち受けることが示唆される。次回もお楽しみに！