こんな大河ドラマが見たい⑤ 『西か東か』山名宗全・細川勝元
鷹山トシキ
第1話新たなる時代の幕開け
タイトル:「西か東か」
### あらすじ:
戦国時代の中で、日本の未来を左右する大きな対立、応仁の乱。主人公である山名宗全と細川勝元は、それぞれ西と東に根ざした強大な豪族。彼らは、一つの権力を巡って、それぞれの思惑と信念のもと激闘を繰り広げることになる。
山名宗全は、文化の寄進や人材育成に尽力する一方、家族や領地を守るために戦う覚悟を持つ。対する細川勝元は、戦の中での智略と魅力を持つ戦士でありながら、戦国の混乱を終息させたいという強い願いを抱いている。彼らの対立は、単なる権力争いではなく、信念の衝突でもあった。
### キャスト:
- **山名宗全**:大泉洋 (文化人としての側面も持つ真剣な姿を演じる)
- **細川勝元**:阿部寛 (智略家としての魅力を存分に引き出す)
- **細川成賢**(勝元の弟):松坂桃李 (兄に忠義を尽くしつつ、自身の信念も持つキャラ)
- **山名教豊**(宗全の息子):佐藤健 (若さゆえの情熱を持ち、親の後を継ぐ覚悟を抱く)
- **村上武野**(武将):松田翔太 (政治と戦の両面で活躍し、宗全の右腕となる)
- **足利義政**(将軍):堺雅人 (弱さと葛藤を抱えた将軍役で物語の中核を作る)
- **お春**(宗全の妻):綾瀬はるか (情に厚い女性として家庭を支える)
### 見どころ:
物語は、戦の激しさや策略を描くだけでなく、登場人物たちの人間ドラマを中心に展開されます。友情、裏切り、愛、信念のぶつかり合いを通じて、応仁の乱の真の意味を考えさせる深い作品になるでしょう。
この大河ドラマでは、応仁の乱を舞台に、個々のキャラクターたちの内面や対立の背景を掘り下げ、日本の歴史における重要な瞬間を鮮やかに映し出すことを目指します。
### 大河ドラマ『西か東か』 第1話「新たなる時代の幕開け」
#### オープニングシーン
薄曇りの朝、京都の平安神宮を背に、厳しい表情の武士たちが集まる。彼らの目の前には、歴史の流れを変える人物が現れようとしている。その人物こそ、将軍の座へと君臨する足利義政である。
#### シーン1: 足利義政の前日
足利家の屋敷。義政(演:堺雅人。幼少期、寺田心)は、自室で次期将軍となる運命に思いを巡らせる。幼くして重責を担うことになり、心の内には不安と希望が交錯する。彼は母に将軍としての心構えや、家の重みについて問いかける。
**義政の母**(演:木村佳乃):
「あなたには、将軍としての才能があると思います。でも、忘れないで。権力は手段であり、民のために使うべきなのです。」
#### シーン2: 衆議の場
翌日、管領の畠山持国(演:大森南朋)と細川勝元(演:阿部寛)が集まる衆議。長老たちが繰り広げる議論は激烈なものとなり、次期将軍を巡って意見が交錯する。勝元は、少しでも権力を拡大することを狙っている。
**細川勝元**:
「若き義政ではなく、もっと経験豊富な者が将軍を継ぐべきだ。国の未来を考えれば、慎重に選ぶ必要がある。」
持国は彼に反論し、義政の可能性を信じて、彼を支持する。
#### シーン3: 義政の選ばれし瞬間
ついに、決定が下される。義政を次期将軍に選ぶという声が上がると、場は静まり返る。義政の心臓が高鳴り、不安と期待の瞬間が訪れる。
**畠山持国**:
「足利義政、汝が次期将軍に選ばれたり。これより、民を導く者として国を守る責任を果たすがよい。」
義政は、重き的な責任を背負った自分にはできるのかを自問自答する。
#### シーン4: 正式な就任式
文安6年(1449年)、義政が正式な将軍職を継承するため、華やかな儀式が行われる。大名や家臣が並ぶ中、義政が将軍として姿を現す。彼は白い袷をまとい、神妙な面持ちで檀上に立つ。
**義政の誓いの言葉**:
「国民のため、正義をもって導くことを誓います。この新たな時代を共に支え合っていきましょう。」
周囲は拍手と歓声に包まれるが、同時に彼が抱える重圧と試練が垣間見える。
#### シーン5: 新たなる時代の予兆
儀式の後、義政と勝元が密談を交わす。勝元は、彼がこの乱世をどう乗り越えるつもりなのかを聞き出そうとする。
**細川勝元**:
「将軍としてのあなたに期待している。ただ、周囲には敵も多い。しっかりとした計画が必要だ。」
**足利義政**:
「私には民を思う気持ちがあります。それを信じて行動します。」
勝元はその言葉を黙って受け止めつつも、その目は義政の背後に潜む影に向けられる。
### エンディング
新たな将軍の時代の幕開けを迎えた足利義政。しかし、彼の前には数多の挑戦と試練が待ち受けている。京都の街並みが映し出される中、義政の覚悟と混乱の兆しが交差する。
### フェードアウト
次回予告にて、応仁の乱へと至る道が徐々に明らかになり、山名宗全との関係性が浮かび上がる。次回もお楽しみに!
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