2−11 新たなる神
「ヒカリ」
声のする方向に目を向けると,女の子が立っていた。
流れるような長い髪。海のように綺麗な目。
黄花はその人に駆け寄っていった。
「結花様!!」
「久しぶりだね 黄花」
女の子は,黄花を見て目を細めた。
「それと 初めて会うよね ヒカリ」
「どうして…僕の名前…」
混乱する僕の隣に,黄花が並んだ。
「私はね 絆…強い友情の神 結花 だよ」
そういう結花様は,フワッと微笑んだ。
「今回君たちをここに呼んだのは ヒントを上げるためなの」
「ヒント?」
僕は首を傾げる。
「彼女 三花はね 抱えている闇が大きい だから 何か ラッキーがないと 救えない」
あまりにも強い現実の突きつけ方。
「けど 君たちにヒントとなるラッキーストーンを教えてあげる」
そう言って優様が取り出したのは
「これは…チャロアイトですか?」
紫色の石…確か,恐怖心を乗り切り,迷いを断ち切るって意味のチャロアイトだ…
「正解 あとはこれをどう使うかだよ ヒカリ」
優様の呟きと共に,意識は切れていって…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます