第97話

私の言葉に『参考になります!』って言ってくれる彼女はとても良い人だ。



24時近くまで遊んで今日は終わろうということになった。3時間ぶっ通しでやるのは久しぶりにプレイしたHanaにはきついはずだ。



おやすみなさい、と言って終わろうとした瞬間Hanaに止められた。



『Shinoさんごめんなさい。今からお節介なこと言います。答えたくなかったら無視してもらっても構いません』



そんな前置きから始まった彼女の言葉。この先に何が続くのか直感的に分かってしまった。分かってしまったから逃げたくなった。でも彼女は私の気持ちなんか知るわけもないから言葉を放つ。



私が今最も聞かれたくないこと。そんなの1つしかないじゃんか。



『Lucaのことどう思ってますか』



すごくアバウトな質問。だけどなんて答えれば良いのかは分かる。Lucaとはあんな終わり方をしてしまったけれど、やっぱり私は、



『好きだよ。きっとあんなに好きって思う人はこの先出会えないと思う』



この気持ちは本当。まだ私は彼を忘れられないまま過ごしてる。この気持ちの消し方が分からないまま。

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