『しのちゃん。人魚姫なのってもしかして僕が言ったから？』

どうして来ないでって思ってた言葉が来るの？！

素直になれ私！じゃないと何も進まない。

『…そうだよ。るかくんに人魚姫似合いそうって言われたから人魚姫にしたの』

やっぱり"かわいい"って思われたいから。少しだけでも好きな人には思ってもらいたい。

『似合うって言われてそれにしちゃう私かわいい？』

でも少し照れ隠しはさせて欲しいな。なのに私の心なんて関係なしにLucaは言葉を紡ぐ。

『うん。すっごくかわいい。似合ってるよ、しのちゃん』

『…っ、ありがと、』

たった一言言われただけで顔が赤くなってしまうのは仕方ないと思う。

『文化祭楽しんでね！そろそろ僕とも遊んで欲しいな？』

人のこと照れさせといて急に可愛いこと言わないでよ。

『もちろん！てかるかくん不足！！』

だからお返し。少しでもいいからドキドキして。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい