第55話

「私は鈴のこと応援するよ。これは本心、ちゃんと心から思ってる。でもね、ネットは怖いから気をつけて。容易に会う約束したらだめだからね」



「うん、分かった!ありがとう桃ちゃん。ちゃんと気をつけるね」



桃ちゃんのこと不安にさせちゃったかな。でも桃ちゃんに隠し事はしたくないし、私が一番に頼りたいのは桃ちゃんだから許して欲しいな。



少し桃ちゃんと電話してたらLucaからメッセージが入ってた。今更なんだよ、って思ったけどメッセージを開いてしまうのは仕方ないと思う。だって好きだし。



『しのちゃんごめん!』



『しのちゃーん!!』



たくさんメッセージ入ってたけどすぐ返信するのはなんか嫌で少し無視する。幸いなことに使ってるアプリは既読マークはつかないから安心。



5分くらい経ってそろそろ返信しないとさっきの男に取られると思い返信する。桃ちゃんにはまだ電話を繋いでもらっている。だって1人って心細いし、気づいたばかりだから色々とやばい気がする。



てか1時間経ってるし。え、なにこれ普通に辛いんですけど。どうしよ、また泣きそう。

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