8日目
第34話
彼女の元に行く日もやはり雨が降っていた。嫌いな雨も今日だけは嫌いじゃない。僕に勇気をくれる。
××病院までここから電車で2時間くらい。早く会いたい気持ちを抑えて昼過ぎくらいに着くように行く。
迷わずに着くことが出来た。でもどうやって詩のところまで行こう。部屋番号も知らない、受付の人に聞いても教えてくれるだろうか。だけどこのままここを彷徨いてるだけじゃ意味が無い。
一か八か聞いてみよう。
「あの!」
「はい、どうしました?」
「友人が入院してるはずなんですが、病室が分からなくて教えて頂くことって出来ますか?」
「大丈夫ですよ。ではその方のお名前をお聞きしても?」
「
「来栖 詩さんですね。少々お待ちください。」
何とかなりそうで一息つく。会ったらまず何を言おう。あの時の"ごめん"は必ず言わないと、そうしないと僕は進めない。詩に会いに来た意味が無い。
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