第22話

歌い終わるとやっぱり彼女は笑った。嬉しかったんだ。僕の声が歌が誰かに届いたことが。



「ねぇ、君は歌わないの?」



「私?」



「君以外に誰がいるの」



「ふふ、たしかに。私しかいないね。歌いたいけど今はまだ君の歌を聴いてたいかな」



「ふぅん。じゃあ1曲だけね!そしたら一緒に歌おう!」



「いいよ!」



このとき明るく笑う君に惹かれたんだ。約束通り一緒に歌ってくれた。彼女の歌声はとても綺麗で透き通ってて一瞬で世界に惹き込まれた。

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