第20話

晴れの日は外に出て遊び、雨の日は部屋で歌を歌う。少年と少女はそうやって過ごしていた。



小さい頃は身体が弱くずっと入院続きだった。部屋に1人。僕の入院してる病院には子どもは少なく一緒に遊ぶ子もいなかった。



だから外に出ることもせず、ずっと歌を歌っていた。晴れの日も、曇りの日も、雨の日も。毎日毎日、飽きることなくずっと歌っていた。



そんなある日、病室に1人女の子が入院してきた。それが僕と彼女の出会い。その日が僕と彼女の始まりだった。



いつものように歌を歌っていたら、聴かれたんだ彼女に。どこも悪い所がなさそうな女の子。でもその身体のどこかに悪いものがある女の子。



人が入ってきたことで歌うことを辞めた僕の目の前に来て女の子は言った。

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