そこには私が大好きな、隣に居たいと願った人がいた。彼の表情に余裕なんて無かった。それだけ私のことを探してくれたんだと思うから嬉しくなっちゃう。

｢凪…！！｣

｢…り、つ！｣

私はまだ清水さんに組み敷かれてて、それを見た律が清水さんに飛び蹴りをかましたのは驚いた。

すごい音がして清水さんは飛んでった。思わず心配してしまうくらいに。

放心してたら律が手を差し伸べてくれるからそれを握る。

｢凪大丈夫？いや大丈夫じゃないよね？何された？てか頬殴られたの？あいつに？服も少し破れてるし、今はこれ羽織ってて。俺ちょっとあいつ殴ってくるから｣

すごいスピードで質問されて答える隙も与えてくれず、彼が着てたパーカーを私に羽織らせてくれる優しさにきゅんとした。

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