第50話

今日は清水さんと会う日。最後にすると決めた。今までで一番綺麗な私で挑む。



律が来てくれるから、絶対に来てくれるから。



清水さんの家に行った。車に乗せられ向かった先はこの街で一番大きいホテル。今まではずっと家だったのに今日に限ってホテル。



場所が場所なだけに何をされるか分かってる。それでも立ち向かうんだ。



無意識に袖に隠れた律のブレスレットを握ってしまう。



大丈夫、大丈夫。私は律を信じてる。そして律が信じてくれる私を信じてる。私ならできる。

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