監獄

第33話

次の日早速行動に移した。期限は1ヶ月、長いようで短い。やらなければならないことは山ほどある。ずっと逃げてたこと、でもいつかは戻らないといけない場所。それが少し早くなっただけ。



寝てる凪の額に軽くキスを落とす。暫くは会えないから。



「凪、行ってくるね。俺のこと待っててくれる?」



もちろん返事はない。凪が起きた時には俺はもう居ないから手紙と俺が身につけていたブレスレットを置いていく。



「ありがとう」



夢の中にいる彼女を起こさないように静かに扉を閉める。次会う時必ず君を助ける。









夢から覚めた彼女が手紙とブレスレットを握りしめて泣いていたことは知らない。

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