2年目の聖夜

ユウ

2年目の聖夜

プロローグ


 高校3年のクリスマスイブ。



 終業式だったその日、友達と遊びに行って陽が暮れてから帰路についたわたしを呼び止めたのは、高校は違うけど最寄りの駅が同じで、よくホームで見掛けていた彼。



 彼はわたしに「彼女になって欲しいんだけど」と言った。



 告白の言葉はない彼の申し出に、「いいよ」と言ったわたしはその時、彼を好きでも嫌いでもなかった。



 その想いは、彼と付き合ってもうすぐ丸2年になる今も変わらない。




 わたしは彼を好きでも嫌いでもない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る