第3話

虫の報せ


避難場所へ向かう為、走っている途中で


ミサト

『ん!?』


急に立ち止まるミサトに


リツコ

『どうしたの、ミサト』


ミサト

『そう言えば、あいつが居ないわ』


リツコ

『あいつ!?』


ミサト

『加持よ』


すると少し顔を弛め


リツコ

『大丈夫よ、彼ならきっと無事よ、なんせ彼負け戦は嫌いなんですもの』


その言葉に少し不安ながらも


ミサト

『そ、そうね、あいつならきっと無事よね』


まさか既にゲンドウに殺された後等知る由も無かった


マヤ

『先輩あれ!』


マヤの指差す方向には地表から光が漏れていた


目を細めながら


リツコ

『何かしら!?』


マヤ

『あそこは何もない場所の筈』


何やら得たいの知れない何かがミサトを包み込んでいく


すると突然ミサトは光に向かって走り出した


リツコ

『ミサト!待ちなさいミサト』


ミサト

『はぁ、はっ、はぁ』


ミサト「何か、何か、とてつもなく何か嫌な予感がする」


直接光の中を覗き込もうとするが、強すぎて目が開けられない状態だった


ミサト

『うっ、目が開けられない』


辺りを見渡す


すると何処か不自然な岩を見つけた


ミサト

『何、かしら?』


だが何も起こらない


しかし次の瞬間再び地響きが鳴りその岩が崩れた


ミサト

『キャア、えっ!?何、これは!?』


地下へ下りていく階段があった


だがかなり下へと続いていた


ミサト

『一体これは何処へ繋がっているの!?』


ミサトは躊躇いもなしに階段を降りていった


階段は螺旋階段、かなり古く所々錆手摺の部分が腐食していた


途中途中危なげな目に合いながらもなんとか一番下に辿り着いた


ミサト

『ふぅ、何とか着いたわ、でも、一体此処は?』


更に道が奥へと続いていた


ミサト

『一体、この奥には何があるの』


薄暗い道を周囲を警戒しながら、ゆっくり足を進めて行った

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