第33話

いつもよりも30分程早く学校につき、誰もいない教室からグラウンドで朝練をする生徒を眺める。



それもすぐ飽きて、机に突っ伏して目を閉じる。




ぼんやりと昨日のことを思い出す。





やってる事は恋人がやるそれに違いない。



でも、あたし達は恋人なんかじゃないし、ましてやセフレでもない。



名前のない関係だからいつ切れるか分からない縁。




17年間も恋なんてしてこなかったんだから、こんなのわからない。



いきなり始まっていきなり終わるゲーム。





そんな最低な人。






分かってる






最低な人だけど好きなの。




きっと誰にも理解してもらえない。






あたしは普通じゃないんだ






おかしいから神代くんのことが好きで好きでしかたない。






だから、もう私からは何も言わない。





関係をやめたいってことも




貴方が大嫌いで






大好きってことも




あたしの胸の中であたししか知らない。








急に眠くなって目を閉じる。








神代くん













好きだよ

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