第32話

「…ん、」




冷え込む季節なだけあって布団をかけていても寒さを感じる。



ひやりとした空気があたしの頬を冷たくする。





眠い目を朝の明かりにならすようにゆっくりと開く。





目に入ってきたのは少しだけ見慣れた天井。




横を向けば小さな寝息をたてて眠る神代くんがいた。





起き上がり、寒そうにしている神代くんに布団をかけなおしてベッドから降りた。





身支度を素早く整え、朝ご飯とメモを残して足早に神代くんの家をあとにした。







誰にも見られないように



誰にも知られないように

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